鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST CHARACTERS - 登場人物 -

  • エドワード・エルリック(CV:朴璐美) 「鋼」の二つ名を持つ国家錬金術師。金髪金眼に赤いコート、右腕と左足につけられた機械鎧(オートメイル)、そして小柄な体格が特徴的な少年。国家資格を史上最年少の12歳で取るなど、錬金術に関しては天賦の才を持つ。過去に一度禁忌である人体錬成を行い、その失敗の才自らの左足を失い、直後に行った弟の魂の錬成により右腕をも失った。元の身体を取り戻すべく、伝説の「賢者の石」を求め弟アルフォンス・エルリックと共に各地を旅していたが、賢者の石の恐るべき秘密を知って以降、これを使う事は出来ないとして、現在は別の方法を模索している。他の錬金術師と違い、錬成陣なしでモノを錬成することができ、戦闘時は右手の機械鎧を短剣に変化させたりし、体術と組み合わせて戦う。性格は血気盛んで直情径行気味、そして親しい者に危険が及ぶと周りが見えなくなる程激昂する。身長が低いことをコンプレックスにしており、彼にとって「豆」「チビ」「小さい」などの単語は禁句。でも牛乳は大嫌い。

  • アルフォンス・エルリック(CV:釘宮理恵) エドワード・エルリックの弟。兄同様、元々は金髪金眼の少年だったが、母親錬成の失敗時に身体すべてを奪われてしまう。エドの決死の行動により魂のみこの世に錬成、鋼鉄の鎧に魂を定着させ今を生きる。現在はエドとともに元の身体に戻る方法を求めて各地を旅する。兄と違い、人体錬成したにも関わらず、以前は錬成陣なしでモノを錬成することはできなかったが、デビルズネストの戦いにおいて「真理の扉」を通った時の記憶を取り戻して以降、兄同様錬成陣を描かずとも術が発動できるようになった。性格はエドより冷静沈着で、何かと暴走しがちな兄のストッパー役を務めることもしばしば。また体術に関してもエドを上回る腕を持っている。鎧の身体であるため、疲れたり暑さ寒さ・痛みの類の感覚を有さないが、同時に食事や睡眠をとることができない。

  • ウィンリィ・ロックベル(CV:高本めぐみ) エドとアルの幼馴染であり、エドの機械鎧の整備師。両親をイシュヴァールの内乱で亡くしているが、その悲しみを出さず、いつも明るく兄弟たちと接する快活な少女。機械鎧関連のものに目がない、いわゆる「機械オタク」で、エドが機械鎧を壊すとすぐにスパナが飛んでくる。エルリック兄弟のことを誰よりも理解し、兄弟たちが元の体へ戻るための旅路をサポートするため、日々機械鎧技師としての腕を磨いている。

  • ロイ・マスタング(CV:三木眞一郎) 軍人であり、「焔」の二つ名を持つ国家錬金術師。階級は大佐。錬成陣の描かれた発火布の手袋で火花を起こし、対象物周辺の酸素を操作して炎の爆破を誘発し相手を倒す。女好きな、軟派な風体だが実はかなりの切れ者で、大総統の地位を得るべく、異例の出征街道を邁進する。

  • リザ・ホークアイ(CV:折笠富美子) 軍人。階級は中尉。東方司令部勤務ののち、セントラルへ異動。ロイの補佐として常に傍らに控えていたクールビューティ。現在は大総統に仕えている。人並はずれた銃の腕前と常に冷静沈着な性格、歯に衣着せぬ言動で、周囲より恐れられ、信頼されている。ペットに「ブラックハヤテ号」と名付けられた犬を飼っている。

  • アレックス・ルイ・アームストロング(CV:内海賢二) 軍人であり、「豪腕」の二つ名を持つ国家錬金術師。階級は少佐。中央司令部勤務。とにかく暑苦しいまでのマッチョ体系と、これまた無駄に情厚く、涙もろい性格が特徴的。そして何故かすぐに脱ぐ。戦闘時は錬成陣の描かれた手甲で、所構わずあたりを叩きまくりモノを錬成、巨体を活かした体術と組み合わせて軽快に相手を攻撃する。なお彼の生家・アームストロング家は代々高官を輩出してきた由緒正しき家柄。

  • マース・ヒューズ(CV:藤原啓治) 軍人。階級は中佐。中央の軍法会議所に勤務。非常に家族思いの人物で、妻自慢・娘自慢は他に類を見ないほど。一見お調子者な人物に思えるが、頭の回転が早く、また困っている人を放っておけない世話好きな性分でもある。ロイとは昔からの友人であり、彼の野望を支える仲間の一人であったが、軍を巻き込んだ陰謀にいち早く感づき、結果、愛妻グレイシアに模したエンヴィーにより命を落としてしまう。

  • ラスト(CV:井上喜久子) 胸元に「ウロボロス」の刺青を持つ謎の女性。その正体は「色欲」のホムンクルス。妖艶な容姿と、爪を鉄さえ貫く「最強の矛」に変化させる特殊能力を有する。的確に状況を分析し、邪魔なものは躊躇なく排除する冷酷さの持ち主。「お父様」の計画遂行のため自ら指揮を取り各地を飛び回っていたが、第三研究所地下でのロイとの闘いにて敗北。自身の核である賢者の石ごと燃やし尽くされた。

  • グラトニー(CV:白鳥哲) 舌にウロボロスの刺青を持つ、丸い体の謎の生物。その正体は「暴食」のホムンクルス。人や合成獣など、生けるものすべてを「食べていい?」と欲する異常な食欲と、並外れた嗅覚を持つ。戦闘時は強力無比なパワーで、相手に襲いかかる。幼稚かつマイペースな性格。

  • エンヴィー(CV:高山みなみ) 右大腿部にウロボロスの刺青を持つ謎の人物。その正体は「嫉妬」のホムンクルス。一度見たものに、瞬時に変身できる特殊能力を持つ。中性的な容姿を持つが、これが本当の姿かどうかは不明。普段は人を小ばかにした、ひょうきんともとれる態度をとるが、キレると恐ろしいまでの残忍さを見せる。

  • 傷の男(スカー)(CV:三宅健太) アメストリス各地に出現しては国家錬金術師ばかりを殺していく謎の男。褐色の肌と額に大きな十字傷を持つ。その行動目的及び素性は一切不明。熟練された体術と不思議な破壊の右手で相手を追い詰め、抹殺する。

  • エドワード・エルリック&アルフォンス・エルリック(4年前) エド=11歳、アル=10歳。二人とも金髪金目が特徴の容姿。この頃から大人顔負けの錬金術の腕前を持つ。優しかった母親の笑顔をもう一度見るため、人体構築式を生み出し、禁忌とされていた人体錬成に挑むが…

  • ピナコ・ロックベル(CV:麻生美代子) ウィンリィの祖母。リゼンブールで義肢装具業を営む。腕の立つ機械鎧職人でもあり、ウィンリィに機械鎧の技術を教えた。キセルと結った髪型がトレードマーク。幼くして両親をなくしたウィンリィだけでなく、トリシャ亡き後のエド・アルたち兄弟の親代わりともなり、実の孫同様、彼らの成長を見守り育ててきた。兄弟たちが旅立った後も、引き続き戻る家のない彼らのために「帰るべき場所」を提供している。なおエド達の父親とは昔からの酒飲み仲間だったらしい。

  • トリシャ・エルリック(CV:鷹森淑乃) エドとアルの母親。エドたちがまだ幼い頃、流行り病でこの世を去る。長期不在の夫に代わり、一人で愛情深く息子らを育てた気丈な女性。

  • グレイシア・ヒューズ&エリシア・ヒューズ(CV:半場友恵&福圓美里) マース・ヒューズの妻と娘。料理上手な(特にアップルパイが絶品)心優しい女性と、3歳になったばかりの純真な少女。

  • ティム・マルコー(CV:小室正幸) かつて軍に所属していた凄腕の医療系錬金術師。だがイシュヴァール内乱後、突如軍の極秘資料とともに失踪してしまう。マウロと名を変え、医者として東部の田舎町にいるところ偶然エドたちと出会った。彼がエドに託した資料と言葉が、「賢者の石」を探すエドたちの旅路に大きな変化を与える。

  • ジャン・ハボック(CV:うえだゆうじ) ロイの部下。階級は少尉。「頭が悪い」と本人は言うが、それを補うだけの体力と実践能力を持つため、マスタング隊の中でも主に警護や陽動などの実務面を任されていた。だがロイと共に潜入した第三研究所地下にて、ラストの攻撃を受け脊椎を損傷、歩くことが出来なくなってしまう。一時は自暴自棄になりかけるが、それでも決して見捨てなかったロイの思いに応えるため再び立ち上がる決意をする。ブレだとは同期入隊した親友同士。またヘビースモーカーである。

  • ハイマンス・ブレダ(CV:佐藤美一) ロイの部下。階級は少尉。ハボックとは同期入隊した親友同士。不真面目な外面と言動に関わらず、士官学校を首席で卒業する程の明晰な頭脳の持ち主で、能動的かつ臨機応変に動けるため、マスタング隊の中でも秘密裏の折衝や調査といった役割を担う。

  • マリア・ロス(CV:名塚佳織) アームストロングの部下。階級は少尉。エドたちがセントラルにいた時、ブロッシュと共に護衛を努めた。軍務に忠実だが、同時に優しさと思慮深さも併せ持つ女性。左目の下の泣きボクロが特徴的。

  • デニー・ブロッシュ(CV:早志勇紀) アームストロングの部下。階級は軍曹。エドたちがセントラルにいた時、ロスとともに護衛を努めた。真面目で場の空気を和ませる好青年。

  • シェスカ(CV:藤村知可) かつて国立中央図書館第一分館で働いていた女性。大変な本好きで、一度読んだものは一字一句間違えず覚えてしまうという特殊技能を持つ。後にその能力をヒューズに買われ、軍法会議所で働くことに。

  • バリー・ザ・チョッパー(ナンバー66)(CV:梅津秀幸) 元・第五研究所でアルを襲った、鎧のみの体を持つ男。かつてはセントラル市民を震え上がらせた連続殺人鬼だったが、死刑の免除と引き換えに元・第五研究所の番人をすることに。その際、ラストたちの命令により肉体から魂を引き剥がされ、魂のみ鎧に定着させられた。大きな包丁で人の肉を解体するのが大好きで、それだけのために生きているといっても過言ではない。ロイたちと手を組み、ホムンクルスとの戦闘後ラストにとどめを刺される。

  • ナンバー48(CV:松本大【兄】 野島健児【弟】) 閉鎖された元第五研究所でナンバー48とよばれ、侵入者を駆逐していた門番。賢者の石の秘密を探りに来たエドを襲う。その正体はアル同様、肉体を持たず鎧に魂を定着させた存在だった。

  • ヨキ(CV:矢尾一樹) 東部のスラム街に潜んでいた、貧相で小心者な男。元々は軍人で羽振りもよかったらしいが、ある事件が原因で没落。どうやらエドに恨みを抱いているようだが…?

  • イズミ・カーティス(CV:津田匠子) ダブリスで肉屋を営むシグ・カーティスの女房。「一は全、全は一」をエドとアルに教えた、二人の錬金術の師匠でもある。過去に一度我が子の人体錬成を行い、その際いくつかの臓器を失ったため虚弱な体質となってしまったが、それでも徒党を組んだ猛者達全員をたった一人で倒すことが出来る程パワフルな戦闘力の持ち主。「おばさん」などの類の言葉は彼女にとってタブー。過激かつスパルタな教育方針で弟子のエドとアルをビシビシ躾ける。便所スリッパを愛用。旦那シグとの夫婦仲は大変よく、そのノロケ振りは思わず周囲が呆れるほど。

  • シグ・カーティス(CV:佐々木誠二) イズミの亭主。ダブリスで肉屋を営む。科目で、周りを思わず震えあがらせる程の強面と筋骨隆々な体格の持ち主だが、根は意外とやさしく細かい事にも気が回る。周囲の目を気にせず、イズミとのノロけぶりを発揮する愛妻家。

  • グリード(CV:中村悠一) ダブリスでエドたちに接触してきた、左手の甲にウロボロスの刺青を持つ男。その正体は「強欲」のホムンクルス。名前のとおりこの世に存在するもの全てを欲しがる性格で、そのため己の欲が満たせないとして100年前、ラストら他のホムンクルスたちの元を去った。肉体を構成する成分の一つ・炭素をダイヤモンド並みの硬度に組み換え、全身を覆ってあらゆる攻撃を防ぐ、「最強の盾」なる能力を有する。軍に開発された合成獣人間たちと共に一派を形成し、ダブリスにて自適な生活を送っていたが、後にブラッドレイに捕らえられ、“お父様”の元に移送。最後までその意向に従わなかったため、核となる賢者の石を抽出され、お父様の体内へと戻された。

  • キング・ブラッドレイ(CV:柴田秀勝) 左目に眼帯をした、アメストリス国軍最高責任者。階級はトップの大総統。数々の戦場で武功を立て、若干40代にして議会と政権を掌握し、国の独裁者へと上り詰めた。威厳と風格を持ちながらも飄々とした身のこなしをする不思議な人物であるが、その正体は“お父様”の計画の最後の詰めとして60年前に用意された「憤怒」のホムンクルス。超人的な動体視力ですべてのものの動きを見切る「最強の眼」をもっており、5本の剣を駆使して凄まじい速さで相手を攻撃する。なお、元は人間であり、他のホムンクルスたちと違い年を取る。家族は妻と息子・セリムがいる。

  • リン・ヤオ(CV:宮野真守) 気が付けばどこでも行き倒れている、飄々とした細目の少年。その正体はシン国工程第12皇子。己の出身一族・ヤオ族の未来のため、皇帝に不老不死の法を献上すべく、アメストリスへとやってきた。周囲を辟易させるほどの大食漢で、いつも陽気な笑顔を絶やさぬ調子のいい人物だが、その裏では目的のためなら手段を選ばぬしたたかさと強靭な意思を秘める。非常に優れた剣技や状況適応能力の持ち主。また人の“気”を読むことができ、姿形に惑わされる事なく、相手を判別することができる。

  • ランファン(CV:水樹奈々) 代々ヤオ家に仕える家系に生まれ、リンに絶対的な忠義を尽くす護衛役の少女。普段は素顔を仮面に隠し、陰よりリンを見守っている。彼女にとってリンの悪口はタブー。戦闘時は主にクナイや爆雷などの暗器を駆使し、シン国特有の格闘術で相手を追い詰める。

  • フー(CV:堀勝之祐) 代々ヤオ家に仕える家系の出身。老人だが、薄刃刀を使った格闘術と機敏な身のこなしは未だ現役。厳格かつ義に厚い性格である一方、その情に流される事無く冷静に状況を判断できる思慮深さも併せ持つ。リンやランファン同様、彼もまた人の“気”を読むことができる。

  • メイ・チャン(CV:後藤麻衣) いつも大熊猫のシャオメイを連れている異国の少女。その正体は皇帝の父とチャン族の間に生まれた、シン国の第17皇女。シン国最下層に位置するチャン族の地位を皇帝に引き上げてもらうべく、リン同様不老不死の法を求めてアメストリスへとやってきた。明朗快活で礼儀正しく、お年頃なのか恋に関する妄想は人一倍たくましい。シンの錬金術である『錬丹術』に精通しており、全てのものがもつ“気”を読むことが可能。鏢を使い、熟練された体術と組み合わせて相手を攻撃する。

  • シャオメイ(CV:釘宮理恵) いつもメイと一緒にいる、とてもとても小さな大熊猫。その昔、大きくなれず他の大熊猫たちから捨てられていたところをメイに拾われ、家族同然に育つ。一見表情豊かな、可愛らしい生き物であるが、意外にも性格はかなり獰猛で、メイや自分に敵対する者をその鋭い牙で噛み付くこともしばしば。

  • ヴァン・ホーエンハイム(CV:石塚運昇) エドとアルの父。錬金術の知識と腕前は超一流。息子たち同様金髪金目の持ち主だが、その容姿はなぜかピナコの若かりし頃より一切変わっていない。とらえどころのない性格で、十数年前妻トリシャと息子たちをリゼンブールにおき旅に出て以来、トリシャが死んでも村に戻ってこなかった。そのため、エドからは蛇蝎の如く嫌われている。

  • スカーの兄(CV:子安武人) イシュヴァール人でありながら、イシュヴァラ教の戒律に縛られず錬金術を研究し、はては錬丹術まで学んでいた人物。それゆえアメストリスの錬金術のおかしさにいち早く気づく。イシュヴァール内乱の際、キンブリーの攻撃で右腕を失った弟を救うべく、錬金術で自分の右腕を移植し、命を失う。だが彼がスカーに残した一冊の研究所が、その後の物語に大きな展開を与える。

  • ロックベル夫妻(ユーリ・ロックベル/サラ・ロックベル)(CV:てらそままさき/天野由梨) ウィンリィの両親で外科医。イシュヴァール内乱の際、医者不足に悩む患者を救おうとウィンリィをピナコに預けて戦地に赴き、民族の分け隔てなく治療を行った。だが皮肉にも、そのようにして助けたイシュヴァール人の手にかかり、二人とも命を落としてしまう。

  • お父様(CV:家弓家正) すべてのホムンクルス達の生みの親。中央司令部地下に存在し、ホムンクルス達を使って、ある計画を進めている。その容姿は何故かヴァン・ホーエンハイムにそっくり。

  • セリム(CV:三瓶由布子) キング・ブラッドレイの息子。養子だが親思いの素直な子供。国家錬金術師に憧れ、史上最年少で資格を取ったエドを尊敬している。

  • グリード(リンの姿ver.)(CV:中村悠一)「不老不死」の法を求め、リンが「強欲」の賢者の石を体内に受け入れた結果生まれた。外見はリンのままだが、普段の体の主導権はグリードのほうが握っている(ただし二人の意識は共存)。以前のグリード同様、左手の候にはウロボロスの入れ墨があり、この世の全てをがめつく欲する性格や「最強の盾」の能力も健在。

  • ゾルフ・J・キンブリー(CV:吉野裕行) 「紅蓮」の二つ名を持つ国家錬金術師。両手の平に描かれた錬成陣を合わせることで術を発動させる。一見紳士然とした振る舞いだが、実は命をかけた戦いと破壊に異様な快楽を見出す性格異常者。イシュヴァール戦時、賢者の石を使ってスカーの兄を初め、多くのイシュヴァール人達を殺すが、その賢者の石を取り上げようとした味方の軍上官wも殺害し、長らく投獄。その後マルコー捜索のためエンヴィーらによって釈放され、そのまま人間ながらホムンクルス側に加担する。自らの性質を異端と自覚し、敵味方問わず、おのれの意志や本分を貫き通そうとする者には一定の敬意を示す。

  • ロイの師匠(CV:谷 昌樹) ロイに錬金術の基礎を教えた師匠にして、ホークアイの父。人生のすべてをかけ「焔の錬金術」を完成させたが、「軍の狗」となった弟子のロイにそれを教えることなく他界。術の秘伝を娘のリザに託した。

  • ノックス(CV:有本鉄隆) 検死専門の鑑定医。かつては軍医であったが、イシュヴァール戦時、上からの命令でイシュヴァール人を使った人体実験を行い、そんな自分にはもはや人を治す資格がないと戦後現在の職に移った。ロイとはイシュヴァール戦の頃からの知り合い。長らく戦争のトラウマに苦しみ、その結果妻子とも別れる。言動はぶっきらぼうだが、メイとランファンの争いを諭し、止めるなど根はいい人。

  • オリヴィエ・ミラ・アームストロング(CV:沢海陽子) アームストロング少佐の姉で、“ブリッグズの北壁”と恐れられる女将軍。階級は少将。北方司令部よりさらに北、隣国ドラクマと国境を接する極寒の地、ブリッグズ要塞を守る。美麗な容姿とは裏腹に、非常に辛辣かつこうげきてきな性格で、“弱肉強食”の信念のもと、ブリッグズ要塞の兵士たちを国内屈指の精鋭部隊に育て上げた。また代々将軍を輩出してきたアームストロング家出身だけに、軍人としての意識が極めて高く、指揮官としての責に誰よりも厳しい自覚をもって臨んでいる。

  • マイルズ(CV:中井和哉) オリヴィエの補佐を務める北方軍山岳警備隊の軍人。階級は少佐。イシュヴァール人の血をひいており、褐色の肌と赤い目を持つ。そのためイシュヴァール殲滅戦の際、同族を虐殺した国軍に反感を持つも、殲滅戦前と変わらず自分を補佐として使い続けるオリヴィエの言葉がきっかけで、軍内部から民族への偏見を是正する決意を固めた。如何なる時も冷静に物事を見通し、真の敵を倒すためなら清濁併せ呑む度量も備えている。

  • バッカニア(CV:大友龍三郎) オリヴィエから厚い信頼を寄せられる北方山岳警備隊の軍人。階級は大尉。血気盛んな性格とクマと見紛う体格を持つ武闘派で、右腕には寒冷地用に改造した戦闘用機械鎧をつけている。また旺盛な行動力を持ち、人を見る目も確かなため、実務面ではよくオリヴィエに代わり要塞の兵士たちを取りまとめる役を務める。

  • スロウス(CV:立木文彦) ブリッグズ要塞地下より突如襲撃してきた、巨体の男。その正体は「怠惰」のホムンクルス。名前のとおり、「めんどくせー」が口癖のとても怠惰な性格で、見た目どおりのパワーと強靭さは戦車三台でようやく押し出すことが出来るほど。お父様の命で、百年前からずっと国土錬成陣を発動させるための地下道をアメストリス中に掘っている。

  • グラマン(CV:納谷六朗) 東方司令部を統括する将軍。階級は中将。ロイが東方司令部にいた頃、彼の能力を見込んで重用し、彼の出世の糸口を作った。一見好々爺だが、その実ロイから軍の暗部を知らされた際、長年秘めていた己の野望を再燃させるなどかなりの野心家。また、非常手段を使って連絡したロイとの密会に女装して臨むなど、かなりの策士でもある。ロイの野望に協力し、あわよくば大総統なき後の政権を握る算段を立てている。

  • レイブン(CV:宝亀 克寿) 中央司令部・軍上層部の将軍。階級は中将。一見、ロイなどの若手にも分け隔てなく接する気さくな軍人だが、実はお父様側に与する側の人間であり、グラマンやオリヴィエに不老不死を持ちかけ仲間に勧誘しようとした。