『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』 公式キャストコメント
後列左から:藤原啓治さん、折笠富美子さん、三木眞一郎さん
前列左から:高本めぐみさん、朴璐美さん、釘宮理恵さん
■演じられるキャラクターのご紹介をお願いします。
藤原啓治さん(マース・ヒューズ)
マース・ヒューズは中佐で良い人ですね(笑)。特殊能力は持っていませんがロイの親友でありエドとアルを影から支え、家族をこよなく愛する心優しいおじさんです。
折笠富美子さん(リザ・ホークアイ)
リザ・ホークアイは東方司令部でロイの補佐をしている、クールビューティーな中尉です。
三木眞一郎さん(ロイ・マスタング)
ロイ・マスタングは焰の錬金術師と呼ばれている人です。
高本めぐみさん(ウィンリィ・ロックベル)
ウィンリィ・ロックベルはエドとアルの幼馴染で、エドのオートメイルの整備師をしています。
釘宮理恵さん(アルフォンス・エルリック)
アルフォンス・エルリックはエドの弟で、鎧に魂が定着しているという独特のスタイルのキャラクターです。
朴璐美さん(エドワード・エルリック)
エドワード・エルリックは“鋼の錬金術師”という二つ名を授かった国家錬金術師です。禁忌を侵してしまって、アルの身体と自分の右腕と左足を持っていかれ、その失った右腕と左足がオートメイルになっています。自分達の身体を取り戻すために「賢者の石」を求め旅をしていきます。
■キャラクターの印象や、演じる際に気をつけていることがありましたらお聞かせください。
藤原さん
収録前に視聴者の年齢層を少し低めに意識しているという説明を受けまして、絵の雰囲気がちょっと変わっていたりしますが、基本的には前と変わりはないですがギャグっぽい表情変化が割と多いキャラクターなのでそういうところは前のときよりも多少デフォルメを、といったことを意識して演じています。
折笠さん
クールな中にも優しさが垣間見えるような強さと弱さのバランスというか、そういう内面を意識して演じています。
三木さん
特に気をつけているところはないのですが、ロイは切れ者で仲間を大事にするキャラクターだなという印象を受けました。
高本さん
彼女の印象は芯がしっかりした女の子で、幼馴染の3人の中でお姉さん風を吹かすところがあるのかなと思いながら演じています。あくまでも少女らしさは失わないように気をつけて演じています。
藤原さんにとってヒューズとは?
ヒューズは僕にとって憧れの存在ですね。まず気持ちの強さに憧れますよね。錬金術師ではないので特別な能力は持っていないけれど、補って余りあるほどの優しさや強さを持っていて、そして大人であり、家族に対する責任も持っていて、理想の大人であり自分もそうあるべきだろうと、そのようになりたいと思える人物です。
釘宮さんにとってアルとは?
私は“仲間”という感じがします。アルというキャラクターがいて性格があってそれを私が演じる訳ですが、アルの個性と私が混ざってそれが二人の共同作業みたいな形で最終的にアルフォンス・エルリックになっているのかなという気がするので、仲間とか友達とか戦友みたいなイメージがあります。
朴さんにとってエドとは?
前作のときに原作者の荒川先生から「エドは私の息子です。それを朴さんに託します。」と言われ凄く責任感というか重いモノを受け取ったなという感じを強く受けたんですが、私はこの子を先生から預かったんだからきっちりエドと対話をしてやっていかなければと思っていました。時が過ぎて今回再会ということになり、先日荒川先生と対談をやらせていただいたのですが、そこでまた先生に「託します。」と言われ「あ~、またか(笑)」と。なかなか一言では言い表せないんですが、エドは養子というか養子を越えた息子のような、なんとも言えない存在です。
■現場の雰囲気や1話2話を収録しての感想をお聞かせください。
藤原さん
1、2話あたりはヒューズの人隣を説明するのに丁度良いような登場の仕方になっているのでヒューズのキャラクターを分かっていただけるなと思いました。 現場はキャストの年齢層が幅広くて若い人は若い役を、老けた人は・・・(笑)老けた人の役をということもありまして、ベテランの方たちが現場の雰囲気を作ってくれて、それに刺激されて若手も伸び伸びやれるような感じです。和気藹々とした中にもピリッとした緊張感があって非常にバランスの取れた良い現場だと思っています。楽しいです。
折笠さん
リザは軍人として・女性としてという表現が難しいなと思う点がありますが、毎回アフレコに参加させていただいて毎回感動しています。
三木さん
アフレコ現場の雰囲気はとても良く、ストーリーも凄く良いテンポで展開していくなと感じました。
高本さん
毎回物凄く緊張してスタジオへ向かうのですが現場の空気が本当に良いので凄く集中しやすい現場だなと思います。自分自身の課題は沢山ありますが、学べることも多くて楽しいです。
釘宮さん
体当たりで演じるあまり声が枯れてしまいました。凄く気を張って現場にいますし緊張もしますが『鋼の錬金術師』は大ベテランの皆さんとご一緒できる作品なので凄く勉強になります。これからもっと頑張らなければいけないなと、毎回気を引き締めて自分にできることを精一杯やっていこうと思っています。
朴さん
作品に対しての思いが強いので、今回新たにどういった作品作りをしていけるのだろうか?自分はどういう役割を担っていけばいいのだろうか?といった不安もありましたが、この作品の持つエネルギーなのか現場は余計なことを考えなくて済む緊張感があって、役に没頭できる空間作りをスタッフの皆さんが作ってくださっています。不安や緊張・怖さと色々な気持ちを抱えながら収録現場に来るのですが、マイクの前に立つとそれが良い意味での緊張感に変わり素敵な作品に再び関わらせていただいているなという気持ちでいっぱいです。
■現場の雰囲気や1話2話を収録しての感想をお聞かせください。
藤原さん
錬金術師が出てくるということである意味荒唐無稽なお話なんですけど、親子愛だったり友達との関係であったりとか人間ドラマの部分がとても強く感じられて、割と日常性のある作品だと思っているのでそういうところが人を惹きつけるのではないかと思っています。年齢層を下げたということでより分かりやすくなっているので視聴者にとってそれは魅力になるのではないかと思います。
折笠さん
一言で言い表せない作品だと思うんですが、生きている生々しさというのが魅力だと思いますし感動しますね。
三木さん
壊して初めて見えてくるものがある作品なのかなと思いました。建物でも鉄筋がどう入っているか壊してみないと分からないように、壊してみると「それが伏線だった」っていう部分がこの作品はたくさん出てくるので、表面的な部分だけでなく壊していくことによって繋がっていく世界観が面白いなと思いました。
高本さん
小気味の良い話から胸が痛くなるような話まであり目が離せなくなるくらい人を惹きつける力が作品の魅力の1つだと思います。
釘宮さん
とにかく原作から溢れ出るエネルギーが物凄く強い作品だと思います。ひとりひとりのキャラクターもそうですし、そのキャラクターが世界と関わっていく生き様や土地同士の関係性などが複雑に絡み合い、そしてそれらがみんな繋がっていて“全は一、一は全”ではないんですが、作品の世界に自分も関わっているんだと感じる、そのようなところが魅力だと思います。
朴さん
この作品の魅力はなんと言っても作品が醸し出す物凄いエネルギーだと思っています。
■錬金術が使えたらどんな錬金術を使いますか?
折笠さん
使えたとしても私は怖くて使えないと思うので、使わないと思います。
三木さん
錬金術といってもいっぱい種類あるしね。等価交換でしょ、対価でしょ、怖いよね(一同笑)。怖いけど俺に勇気があったら地雷除去に使います。
高本さん
失うのは凄く怖いので、修理屋さんみたいな感じだったらいいかなと思います。
釘宮さん
“錬金術師よ、大衆のためにあれ”ということで、何でも屋さんみたいに呼ばれたら「はいは~い、お待ちどう」みたいな感じで身軽に出かけていって壊れてしまった物を直せたら便利かなと思います。原作でもアニメでもアルがラジオを修理するシーンがあってそれが凄く便利だなと思いました。
朴さん
私は使えるなら使いたい放題使うと思いますね(一同笑)。間違いなく金は錬成してガッポガッポですよね。そして宇宙船を作って、いるであろう彼方の生命との対話をします(笑)。あと金をザクザク錬成して古代文明とか謎を解き明かしてみたいですね。ムー大陸とかどうなっているのかなとか。調査にお金が物凄く掛かるじゃないですか。
三木さん
錬金術を調査の手段として使わないのね。
朴さん
だってどうしたらいいか分からないじゃない?金を錬成して「調査にこれを使いな」って(笑)。
■それでは番組を楽しみにしているファンの方へメッセージをお願いします。
藤原さん
あまり前作の話をしてもしょうがないとは思っているんですが、「今回のはどうなっているんだ?」と比べて見る方もかなり多いだろうと僕は思うんです。キャスト・スタッフが代わっているということもありますので前作の良いところは踏まえつつ、新しい作品を作るという意識が強いので新しい作品としてまた見ていただけたら嬉しいです。
折笠さん
スタジオで感じている感動をそのまま皆さんにお伝えしたいと思いますので精一杯を込めたいと思います。よろしくお願いします。
三木さん
たくさんの方に見ていただければそれが一番嬉しく思います。
高本さん
スタッフ・キャスト共に熱い思いを持って作品を作っています。私も全身全霊をかけて喰らいついていきますので1話も見逃すことなく見ていただきたいと思います。よろしくお願いします。
釘宮さん
今回監督はじめスタッフの皆さんが第1話の挨拶のときに「重たいテーマを扱った作品ですけど“楽しく”というところもポイントにしていきたい」とおっしゃっていたのを聞いて、どんな作品になっていくのか私自身もワクワクしながら、そして先の展開がどうなるのか楽しみにしながら最後まで頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。
朴さん
スタッフの皆さんも役者陣も真摯にこの作品に取り組んでいるので、色々な感覚を揺り動かされるんじゃないかなと思います。見てくださる方も画面の中に自分の心をぶち込んでこの作品を楽しんでくれたら嬉しいです。
ありがとうございました。