「鋼の錬金術師 SPRING CARNIVAL'09」 イベントレポート
放映開始を目前に控えた2009年4月4日に開催された「鋼の錬金術師 SPRING CARNIVAL'09」。
新シリーズスタートに先立ってリリースされたボックスセット「鋼の錬金術師 BOX SET -ARCHIVES-」を購入した方のなかから、抽選で5000人が招待されたこのスペシャルイベントの模様をお伝えします。
会場となった東京・水道橋のJCBホールの前には、開演の1時間以上前から詰めかけたファンが長蛇の列!
静かに開場を待っている間も、じわじわと熱気が伝わってくるほど。
そしていざ開演。カウントダウンとともに場内が暗くなると、一瞬、場内が水を打ったように静まり返る。そして、自らも「鋼ファンのひとり」というMC・松風雅也の呼び込みに、ステージ上の登場したのはエドワード・エルリック役の朴璐美とアルフォンス・エルリック役の釘宮理恵! 一斉に振られる「鋼の錬金術師FA」ロゴ入りの旗と、爆発するような声援に「美しいよ~!(笑)」「感動しちゃいました!」と応えるふたり。
今回、改めてエドとアルを演じるにあたって、準備をしたものは? という質問に対して「原作を、全部通して読みました。アニメの収録が始まると、純粋に楽しめなくなるだろうなと思って。いち読者として、この世界観にどっぷり浸れるのは今しかない! って」(釘宮)、「あちきは、カラオケに行きましたよ、収録の前日に(笑)。前作のオープニングテーマとエンディングテーマを全部、フルコーラスで歌いまくったんですけど、みんな知ってた、メドレーがあるって? これ歌えばよかったなって(笑)。まあ、もちろんメドレーも歌いましたけど」(朴)。
「実際に演じてみての印象は?」「エドとアルの人気の理由は?」と質問が続くなか、さらにはまさに今、制作真っ最中なボンズ・Dスタジオの模様をまとめた、メイキングムービーが上映。監督からのコメントを交えながら、その舞台裏が紹介された。
「スタッフのみなさんが、本当に魂を込めて作っていることが、わかっていただけたんじゃないかな、と思います」という朴のコメントとともに、インタビューコーナーは終了し、舞台は暗転。そしていよいよ、待ちに待った第1話の上映がスタート!
YUIが歌うオープニングテーマ「again」に合わせて、エドやアル、ロイ・マスタングなど、お馴染みのキャラクターたちが登場するたびに、観客席からは大きな歓声が。さらに本編が始まれば、予想を裏切るオリジナル展開に最初は戸惑いつつも、次第に帯び始める熱気。シドのエンディングテーマ「嘘」が終わり、画面が暗くなるやいなや、会場のあちこちから拍手が沸きあがった。抜群のクオリティと目が離せないストーリーに、まさに会場が一体になった瞬間だった。
しかもこのイベント、これだけではまだ終わらない。ステージ上に、ズラリと新軍服に身を包んだアシスタントコンパニオンが整列して幕を開けたのは、新キャスト陣による「調印式」。アレックス・ルイ・アームストロング役の内海賢二の声が会場に響くと、キャスト陣が次々と壇上に上がる。マース・ヒューズ役の藤原啓治、ラスト役の井上喜久子、ロイ・マスタング役の三木眞一郎、ウィンリィ・ロックベル役の高本めぐみ、リザ・ホークアイ役の折笠富美子、そしてアル役の釘宮理恵とエド役の朴璐美。
用意された軍旗にひとりひとりがサインを書き込み、宣誓を行う。厳粛かつ華やかなその雰囲気に、声援で応える観客。さらにキャスト陣からはそれぞれ、本作にかける意気込みが語られ、まさに『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』らしい、豪華なひと時に。これから始まる放映に、いやがおうにも期待感の高まる、そんなイベントになった。