東京国際アニメフェア2009、レポート&朴さん、釘宮さんインタビュー掲載
東京国際アニメフェア2009の会場に、あの“真理の扉”が出現!?
2009年3月18日から21日まで東京ビッグサイトで開催された、アニメーションを中心とするコンテンツ産業の国際見本市。そのアニプレックスブースでは、好評放送中『鋼の連錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』を大々的に展開。来場した観客を、実物大(!)の“真理の扉”と、新設定の軍服に身を包んだコンパニオンたちが出迎えた。
また、ブース内のモニターでは『鋼の連錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』の最新プロモーション映像が流され、
エルリック兄弟の弟・アルフォンスの、これまた等身大フィギュアが展示。大勢の観客が足を止め、その注目度の高さを感じさせた。
フェア初日となる3月18日には、エドワード・エルリック役の朴璐美さんと、アルフォンス・エルリック役の釘宮理恵さんが、ブースを訪問。
さっそくお二人のコメントをご紹介しよう。
――会場をご覧になっていかがですか?
朴「おお、素晴らしい! と思いました。ロイの気持ちが少しわかったというか、指パッチンで(コンパニオンの着ている制服の)裾を、ちょっと燃やしてみたいな、と(笑)。ちょっとしたS心を抱かされましたね(笑)。“真理の扉”も、立体化するとこうなるんだ、凄いなあと思ったのと同時に、ちょっと怖いなあ、と。“朴璐美”としては、真理の扉には行きたくないな、でもある意味、行ってみたいかなあ……と、そんな微妙な気持ちになりましたね」
釘宮「ちょっとお祭りみたいで、楽しかったですね(笑)。作品のなかの軍服や真理の扉を、実際に自分の目で見られるなんて思いもしませんでしたからね。この作品ではいろんな体験ができるなと、ちょっと不思議な気持ちになりました。あと、真理の扉が想像していたよりも小さかったことに驚きました。それはたぶん、私が大人の背丈があるからなのかもしれないですけど、劇中のアルたちのように、子供のときに見ていたら、きっと見上げるほど大きく感じたんだろうな、って。そんなことを思いました」
――会場には等身大のアルもいましたが……?
釘宮「間近で見ると、愛嬌があって可愛いヤツですよね」
朴「うふふ(笑)」
釘宮「なんで笑うんですか?(笑) 可愛いですよー」
朴「可愛いよね(笑)」
――もし実物に会えるとしたら、ほかに会ってみたいものはありますか?
朴「私はイズミ先生の、旦那のシド(笑)。アームストロングも、もちろん見てみたいけど……」
釘宮「あっ、私、アームストロングって言おうと思ってた!」
朴「じゃあ、二人とも」
釘宮「あれ? 取られちゃった?(笑) マッチョが二人。興味が尽きませんねー(笑)」
――お二人が感じる、この作品の一番の魅力は?
朴「ものすごい情報量を各話にギューッと濃縮させて叩き込んでいるんですよ。だからテンポ感もすごいですし、放送1話分を観ただけでお腹も頭も心もいっぱいになるような――これ以上、入らないかなって……思わないでほしいんですけど(笑)、若干そう思ってしまうくらい、見応えのある作品になってると思います」
釘宮「そこはホントに、朴さんがおっしゃる通りで、ストーリー自体も濃いですし、この作品が持っているシリアスな面もしっかり演出されていながら、加えてコミカルな部分も大増量されています。1話のなかで、すごく起伏のある作品になっていますね」
――アフレコ現場の雰囲気はいかがですか? お二人のチームワークはどんな感じなのでしょうか?
朴「二人のチームワークはご覧の通り……なので、ご想像にお任せします(笑)。ただ収録現場は、ベテランの方々がたくさんいらっしゃって、それだけで現場が引き締まる感じがしますね。“勉強になる”という言葉はあまり使いたくはないんですけども、年数を重ねているからこそ出せる、なんとも言えない説得力があって。そういう方々と一緒にやれているのは、本当に嬉しいですね。あと、ニーナの役を諸星すみれちゃんという、9歳の女の子がやっているんですけども、彼女の感性が素晴らしくて。現場に戦慄が走ったよね?」
釘宮「そうそう(うなづく)」
朴「彼女の演技に触発されて、ベテランの方々もテンションが上がるっていう。感動しつつも負けてられないっていう気持ちになるような、そんな現場ですね。9歳から80歳過ぎの方までいらっしゃって、緊張感もあって、本当にお芝居のやりがいがある素敵な現場です」
釘宮「現場に出ていながら“勉強になる”っていうのは、私も言いたくないんですが、でも、自分が喋ってないときは常に観察させていただいているというか。何か盗み取ってやろう、と思える現場ですね。こういう機会に巡り会えて、改めて幸せだなと思いますし、いろんな意味で体当たりしがいのある現場で。共演者の方々やスタッフのみなさんと一緒に、全力でブチ当たっていくぞ! と。そんな気合が毎週毎週湧き上がってきますね」
――最後に、ファンの方にメッセージを。
朴「これまで『鋼の錬金術師』を応援してくださった方も、今作品で初めて『鋼』に触れられる方も、とても楽しめる作品になっていると、そんな手応えがあります。
画面のなかに、自分の心と魂と気持ちをブチ込んで、そこでいろんなものを感じて、もしそこで気持ちが揺れたならば、それは真理の扉へ近づく一歩なのかもしれない。……と思いますので、応援をお願いします。
それと、第1話の収録が終わったときに、スタッフの方たちから“お帰りなさい”って言われたんです。それを今、ふっと思い出して、自分では新しい作品に挑んでいるっていう感じなんですが、“お帰りなさい”って言われるんだなとも思ったんです。そしたら、すごくホッこりした気持ちになれました。だからこれまで応援してくれたファンの方々も、そういうふうに言ってくれると、ちょっと嬉しいです」
釘宮「これからまた、テレビの前のみなさんと同じ経験をしていくと思うと、ワクワクするようでもあり、ちょっと怖いなっていう気持ちもあるんですが、それでも、みなさんに楽しんでもらえるように、精一杯頑張っていきたいです。『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』は、作品を通じて、ファンのみなさんと繋がることのできる作品だと思っていますので、そういう雰囲気もぜひ楽しみながら、応援をよろしくお願いします!」